叔母の死
昨夜、母方の叔母が亡くなった。
91歳だった。
母は3人兄弟の末っ子で、長兄は数年前に他界し、今回、姉を失った。
黄金名は、その叔父、叔母にはことの外、可愛がってもらった。
叔父は4人の男の子がいて、黄金名は丁度、真ん中の年だった。
つまり、もし5人兄弟であれば、黄金名は3番目となる。
年も近く、気心もしれているので、黄金名は小・中・高校時代、よく何泊もしたものだ。
叔父の家庭は、祖父母、叔父夫婦、4人の子供、そこへ叔母が遊びに来るものだから、食卓はいつも賑やかだった。
テレビが入ったのは、黄金名が小2位だったと思うので、それまではおしゃべりが主役。笑いが満開の素晴らしい時間だった。
黄金名の家は商売をしていた。銚子としては大規模な会社だったが、時流に取り残された商品を扱っていたため、資金繰りは常に火の車だった。
そんな時、叔父は母に頼まれて、保証人にもなってくれ、父が他界してから、つまり、黄金名が責任者になってからも、継続してくれた。
1996年にその会社が消滅した時、叔父夫婦に迷惑をかけなかったことは救いである。
ところが、倒産時に黄金名の会社は、ある市中金融、つまり高利貸から100万ほどの融資を受けていて、その保証人をある社員がしてくれていた。
経営者であった黄金名はともかく、その社員には迷惑をかけられない。
叔母に借入を申し出たところ、
「貸さないけど、あげる。そのかわり、いつか、お金が余ってしょうがないことがあったら、戻して」
と、倒産後であるにもかかわらず、引き受けてくれた。
年が経つという事は、人が死ぬということでもある。
月日が経つにつれて、自分を可愛がってくれた人たちが去って行く。
それと同時に、自分が可愛がって育てた子供たちが成長し、育っていく。
なるほど、人生は、常に次の世代により良い社会を受け渡すためにあると、実感。
じゃ、また明日。
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コメント
へー。
投稿: | 2010年4月25日 (日) 19時32分