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007は2度死ぬ

選挙が終っての週末。

自分が候補者であれば、挨拶回りに忙しいとおもうが、今日は、ちょっと休息。

007研究家でもある黄金名は全23作を、毎月2作品づつ見ることにしている。

ただし、物語も、アクション・シーン、会話など、すべて暗記しているに近いので、台所を片付けながらとか、そういう状況が多い。

で、本日は007は2度死ぬを見た。

黄金名がシリーズを見続けてきて、初めて「がっかり」したのが、この作品だ。

なぜなら、007シリーズは、荒唐無稽ながら、現実感があるところが、魅力だから。

ゴールド・フィンガーのアストンマーチンや、サンダボールの水中シーンなど、アホらしい感じはなかった。

それが、スペクターの宇宙船が、アメリカとソ連の宇宙船を飲み込んで、日本にある秘密基地にもどってくるという、特撮なしにはできない物語は、ボンドらしくないものだった。

ゴールド・フィンガー、サンダーボールの大ヒットで、巨額の製作資金をつかんだことが、かえって、真剣にシーンを考えるより、むしろ、物量で観客を驚かそうという方向に、行ってしまったと思う。

予算があれば、いいものが出来るとは限らないことを、「2度死ぬ」は教えてくれる。

次に、私たち日本人には、この作品は重要だ。

なぜなら、舞台が日本だから。

そして、日本という国が、欧米人には、特殊な国と受けとめられていることが、理解できる作品だ。

「黄金銃を持つ男」は香港、「オクトパシー」はインドという具合に、アジアが舞台のボンド映画は他にもある。、

しかし、任務にたつ前のボンドに、上司の秘書が、

「日本語ガイド」を勧めるシーンがあるけど、他のどの国へ行くときも、その国の言語本をマネペニーが渡そうとする場面はないし、風呂、お酒、そして男女関係なども、

「日本では・・・」

と、日本の秘密情報部員であるタイガー田中がうん蓄を述べる。

そして、肝心のボンド・ガールは、2名とも日本女優で、若林映子と浜美枝だ。

若林、浜の両名ともかぎりなく美しいが、とくに若林の素晴らしさは、歴代のどのボンド・ガールに劣らない。

しかし、彼女は死ぬ。天井から吊り下げられた、糸に毒液を滴らせて、それを寝ているボンドの口に含ませようと、忍者のような敵が企むのだが、ボンドが寝返りをうち、若林がボンドに近づいて、その糸からの毒液を飲んでしまうのだ。

最初にボンドに接触する、ボンド・ガールは殺されることが多いのだが、これは典型的なケース。

しかし、他のボンド・ガールの死には、なんの悲しさも感じないが、若林が死ぬ場面は、ホロリとする。

それは、彼女が日本人だからではなく、それまでのボンドとの接触で、徐々に打ち解けて、親しみが増し、ベッドインする過程の演技にリアリティがあるからだろう。

それと、この映画には誤りが2ヵ所ある。

ボンドが、駐日英国情報部員に、

「日本は初めてか?」と聞かれ、「そうだ」と答えるシーンがあるけど、

「ロシアより愛をこめて」で、Mとボンドの東京での想い出を語る場面があるので、これは誤り。

そして、その情報部員が「ウォッカ・マティーニ、シェイクでなくかき混ぜたヤツ」

と言い、ボンドも「そうだ」と答えるが、ウォッカ・マティーニは、

Shaken,not stired.つまり、かき混ぜないで、シェイクしたヤツ、が本当だ。

次に、この作品で、ショーン・コネリーはボンド役を降りると宣言した。

これが、どのくらいの衝撃だったかは、今からでは、想像することすらできないだろう。

あらゆる意味で、ビートルズの解散より、話題性は高かった。しかし、振り返ってみると、ここでコネリーがやめたことで、ボンド役者の交代という流れが確立し、その度に新しい雰囲気を創ることができ、ボンド映画は、なお、継続しているとおもう。

原作の順番では「女王陛下の007」の次が「2度死ぬ」だけど、映画ではこれが逆だ。

「女王陛下」はボンドが結婚し、新妻が新婚旅行で殺されるシーンで終る。そして、ボンドは仇のブロフェルドが日本にいることを突き止め、我が国にやってくるのだ。

やはり、原作の順番どおりのほうが、面白いし、ボンド・ガールであるトレイシィーとの恋愛から結婚、そして、トレイシィーの死とすすむ物語で、コネリーも演技力を表現できて、違う局面があったかもしれない。

ボンド映画は最後に、

James Bond will return.

とでるが、今日は黄金名もしゃれてみようかな

The Man With The Golden Name will return.

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