本日の日曜討論、民主党対自民党プラス2名の学者という構成で行われた。
民主党は、枝野幸男幹事長代理、自民党は石原伸晃幹事長が出席された。
では、話題順に述べよう。
●小沢一郎議員の国会証人喚問
これは、弁解しようもない。小沢氏は出席すべきだろう。
やましいことがないなら、なおさらである。
確かに、2006年の千葉県7区の補選以来、小沢氏のもと、民主党はあらゆる国政選挙に連勝をかさね、昨年の政権交代を実現した。その功績は、小沢議員の指導力によるものと、黄金名も認める。
しかし、事態は過去の功績を吹き飛ばすところまで来ている。
ここは、決断すべきだ。
●子ども手当て
これは、民主と自民の決定的に違うところだ。
「努力するものが報われる社会」
と、石原氏は述べていたが、それは、恵まれた者の発言ではないか。
人間、生まれる時に親を選ぶことはできない。つまり、低所得、低学歴の親のもとに生まれた子どもは、最初から努力する機会そのものを与えられていない。確かに、稀にそのような環境を乗り越え、成功する人もいるだろうが、少数の例外と思う。
子ども手当ては、そのような不平等を解消するための、第一歩だ。
確かに、いろいろ不備な点もあるだろうが、
「始めた」
ことの功績は、はかり知れないと思う。
石原氏はヨーロッパ的な、社会民主的な国家観と、自由主義的なそれとの違いと発言したが、自由主義とはすなわちアメリカのことを指しているのではないか。
しかし、黄金名は主張する。
アメリカ的な価値観の追及こそ、戦後の日本人がおかした、最大の過ちであったと。
なぜなら、アメリカという国家は、世界で唯一あるいは初めて人工的に建設された国だから。そこには、イギリス系の白人と、イタリア系の白人。そして、奴隷として運ばれてきたアフリカ系、さらに東洋系という人種の入り混じった社会である。
このような国の制度や価値観が、2千年のあいだ、国際社会から見れば、閉鎖的な環境で暮らしてきた、日本人になじむはずがない。
やはり、日本人は、イギリスやフランスのような国々を手本にすべきであったのだ。
だけど、太平洋戦争の後、アメリカに統治されてきた歴史から見て、それは出来ない相談だ。
だからこそ、この政権交代により、アメリカ型からヨーロッパ型に舵をきったことは賞賛されるべきなのだが、そこが評価されないのは残念だ。
いや、もしかすると民主党の国会議員すら、その意義と価値が判っていないと感じることがある。
●外交問題
「日米同盟が最も重要なものであることを基軸にしたい」
と、石原氏。
これは、その通りだ。
イギリスは、労働党、保守党と政権が交代しても、外交にかんして、変化はないようだ。
民主党は1998年の結党以来、あらゆる危機を乗り越え、政権交代を実現した。
「国民は自民党にアイソをつかしたので、民主党を選んだので、別に民主党をいいと思っているわけではない」
と、いう意見を様々な方々から聞く。
しかし、民主党が政権交代を目標にし、いささかの揺らぎもなかったからこそ、自民党に愛想をつかした国民に選択の余地があった。
この民主党の功績の大きさは偉大だと確信している。
じゃ、また
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