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坂の上の雲

NHKの「坂の上の雲」を見た。

多くは期待してなかったので、

「まぁ、こんなものか」

という感じ。

まず、日英同盟が十分に描ききれてない。

日本は1902年に、英国と事実上の軍事同盟を締結した。

なるほど、わが国は現在も、日米同盟を結んでいる。

しかし、現在と1902年の当時では人種問題の事情が全く異なる。

白人国のトップであった、英国が、黄色人種と同盟を結ぶことが、どれほど偉大な業績であったか、現在の我々には想像つかないと思う。

事実、英国ではかなりの異論があったようだ。

では、なぜ英国は日本と手を握ったのだろう。

それは、やはり極東がヨーロッパから遠い地域であったからであろう。

なにか、異変があったとき、英国から艦隊を派遣したのでは、時期を逸する可能性が高い。これは、見逃すわけにはいかない。

次に、義和団事件で日本軍の勇敢さ、秩序正しさ、そして礼儀正しいことが、イギリス人に認められたことが、大きいようだ。

それにしても、当時の日本外交はすごい。

特に長州出身の政治家は、4カ国艦隊と戦い、負けはしたが近代兵器の破壊力を体験し、池田屋、蛤御門、第1次長州征伐で負け戦を経験し。その後、薩摩と同盟を結び、最終的には幕府を倒した。

この経験、特に桂小五郎は文字通り、新選組の白刃をくぐりぬけている。

この辺は、現代の政治家とまったく違うレベルの精神性を見につけていたと思う。

そして、1904年の日露戦争では、戦争の終結まで見事な手腕を発揮している。

ところが、人間はいい気になってはいけない。

つづく1914年に始まった第1次世界大戦では、苦境にあった英国が、援軍を要請したとき、日本はこれを断っている。

軍事同盟を結びながら、援軍要請を拒否するとは常識の外であろう。

これで、日本は国際社会に信用を失い、太平洋戦争がおこる遠因をつくってしまった。

この時、仮に日本が3万程度の援軍を派遣していたら、歴史は変わっていただろう。

日本が信用を得るばかりではなく、飛行機、戦車などが登場した近代戦を経験することにより、後の日本軍が陥った「精神主義」にはまるようなことは、なかったと断言する。

やっぱり、日本人の欠点は、国際性の欠如かな?

今日の坂の上の雲、その辺はまったく描かれてなかった。

でも、ニコライ2世は、本物そっくりだった。

じゃ、また

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